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金沢に新名所:鼠多門(ねずみたもん)復元で期待される3つの効果

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どうも、ふぃじこです。

金沢には、天守閣が現存しない金沢城公園があり、2001年から一般開放しています。

 

天守閣はありませんが、金沢がある石川県では、金沢城公園の整備事業を継続して行っています。

事業内容としては、歴史的建造物の保全、復元事業が柱。

 

これまでに「石川門」「三十間長屋」の保存事業、「河北門」「橋爪門」の復元、「いもり堀」の水堀化などを実施。

 

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復元された金沢城 橋爪門

 

これら金沢城公園の整備事業の目的は

 

  1. 歴史的建造物を継承
  2. 兼六園と並ぶ金沢のシンボル公園化
  3. 文化、伝統、歴史を引き継ぐことの具現

 

が柱となっています。
その流れの一環で、金沢城の新たな名所となる、復元工事が行われています。

 

金沢城 鼠多門(ねずみたもん)・鼠多門橋の復元

 

鼠多門は2020年中の完成を目指して工事中です。

 

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金沢城 鼠多門復元イメージ:出典元 石川県ホームページ

 

鼠多門とは?

 

江戸初期に建てられ、明治17年に焼失するまで存在した門。
2階建てで、三御門とは異なり、石垣の上に建てられていました。

 

※三御門:金沢城の「河北門」・「橋爪門」・「石川門」の総称。

 

【金沢城】金沢観光の定番 知っておくと倍楽しめる

 

城郭建設では金沢城以外に例がない、海鼠漆喰(なまこしっくい)が黒色で仕上げられているのが特徴。

 

※海鼠漆喰:壁に貼り付けられた平瓦の継ぎ目を覆う漆喰で、その形が海鼠に似ていることから。

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白く盛られた部分が海鼠漆喰。

 

長野県の松本城は黒い城で有名ですが、松本城は黒い板壁。
黒い海鼠漆喰が確認されているのは、現在のところ、金沢城のみ。

 

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長野県 松本城:黒いのは壁板

 

鼠多門の名前の由来

 

この鼠多門という名前の由来については、主に2説が存在。

 

1つは、建設中に土から鼠が出てきたからという説。
もう1つは門の壁の色が鼠色だったからという説。

 

現在では発掘調査の結果、黒色の海鼠漆喰が確認されたことから、壁が鼠色説が有力になりつつあります。

 

 

鼠多門橋

 

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金沢城:鼠多門橋

 

金沢城の玉泉院丸の北西に位置する鼠多門に取りつく橋。
木橋であり、長さ29m、幅5.5m。

 

3本で1基の橋脚が6基あり、橋を支える。
現在の尾山神社と結ぶ。

 

【鼠多門橋概略位置】

 

復元工事

 

金沢城は江戸後期の姿を復元

 

金沢市民でも意外と知らない人も多いのですが、金沢城の復元事業は、江戸後期の姿を復元しています。

 

鼠多門は江戸初期の姿を復元

 

鼠多門は江戸初期の創建以来、明治時代まで焼失しておらず、復元をすると自ずと江戸初期の姿に復元されることになります。

 

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明治時代の鼠多門と鼠多門橋

 

2階へ上がる階段も復元されますが、非常に急傾斜になるため、別になだらかな階段も設置予定。
2階では、鼠多門復元工事の紹介展示を行う予定。

 

鼠多門橋の完全復元は困難

 

理由としては、鼠多門橋があった場所は市道が通っており、通行を妨げることが出来ない為。
大きさが当時とは異なる復元になります。

 

具体的には、江戸時代当時より、長さは9m長く、高さは4.7m高くなる計画です。

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鼠多門橋復元イメージ:出典元 石川県ホームページ

 

橋脚は3本1基の橋脚を当時と同じ6基で復元するが、内3基の設置場所は史実とは異なる場所となります。
これは、車と歩行者を通す為です。

 

また、当時は、木橋だったのですが、これも木だけで復元することは困難で鋼材が使われます。

鋼材を木材で覆う形になる予定です。耐震性等の安全基準が木橋だとクリアできないのが理由。

 

期待される効果

 

名所間の回遊性の向上

 

復元により、金沢城と尾山神社長町武家屋敷跡アクセスが向上することが期待されます。

 

 

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金沢城を眺望するポイントの出現

 

鼠多門橋は、計画では江戸時代当時よりも、高さが高く復元されます。

橋が高くなる為、尾山神社から鼠多門橋へアクセスする階段とバリアフリー対応として、スロープを設置することが予定されています。

 

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鼠多門橋へのスロープイメージ:出典元 石川県ホームページ

 

このスロープからは、鼠多門と金沢城二の丸の高台を仰ぎ見ることが出来る眺望ポイントになる計画です。

 

金沢の伝統技術の継承

 

京都、奈良と比べて、歴史が新しい金沢
これは必然的に古い建造物が少ないことに繋がります。

 

古い建造物が少ないということは、修復作業の絶対数が少なく、技術の継承を行う機会が少ないということなんです。

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復元事業で技術の継承

 

文化・伝統・歴史の継承を町づくりの基礎の一つとしている金沢にとって、そんな古い建造物が少ないというハンデを補う為に、復元事業は非常に重要なんです。

 

鼠多門、鼠多門橋の復元は、景観、観光スポットを創り出すだけでなく、技術の継承にも大きな役割を果たすことになります。

 

過去の河北門の復元の際も、金沢職人大学校の卒業生が技術を活かす場となりました。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

江戸時代後期の姿の復元事業が進められている金沢城。

 

今回の鼠多門、鼠多門橋の復元事業は、回遊性向上・景観・技術継承の3つの効果が期待されています。

 

復元がなった際には、この3つの効果を楽しんでもらえたらと思います

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