金沢・北陸の音色">
石川県の能登半島にある能登町。
能登町は、金沢から見ると能登半島の最奥部にあることから、奥能登と呼ばれる地域にあります。
この能登町は、実は、北陸最大級のブルーベリーの産地で、「ブルーベリーの里」と呼ばれます。
ブルーベリーは、そもそも鮮度を保つのが難しいとされ、ジャムなどに加工されたり、冷凍されたりして、意外と新鮮なブルーベリーを食べる機会はすくないもの。
新鮮なブルーベリーを食べるには、摘みたてを食べるのが一番。
ということで、新鮮なブルーベリーを食べる為に、北陸最大級の産地 能登町の農園にブルーベリー狩りに行ってみたので、ご紹介します。
能登観光の候補のひとつとしてみてはいかが?
今回、お邪魔したのは、「武藤(たけとう)農園みづきブルーベリー」さん。
能登町は「ブルーベリーの里」と呼ばれる程、ブルーベリーの生産が盛んな地域。
でも、摘み取り体験ができるのは、町内では2軒だけなんです。
武藤農園みづきブルーベリーさんは、そのうちの一軒。
その武藤農園みづきブルーベリーさんはどんなところでしょうか?
武藤農園みずきブルーベリーさんは、2000㎡で農園を経営。
この2000㎡の広さというのは、スカイツリーの底面部とほぼ同じ面積です。
この2000㎡の中で、ブルーベリーだけでなく、季節によりトウモロコシやラベンダーが栽培されています。
ブルーベリーは、2000㎡の農園の中では大きく分けて、4つのエリアで栽培されています。
そのエリアの名前が非常に個性的なネーミング。
「あっち」「こっち」「そっち」「ここ」という逆に個性的なエリア名が付けられています。
この全4つのエリアで、約1000本、20種のブルーベリーを栽培しています。
「武藤農園みづきブルーベリー」では、ブルーベリーの系統として、ハイブッシュ系統とラビットアイ系統の2系統を栽培。
北陸地区ではハイブッシュ系統が盛んに栽培されています。
これは、一般的にハイブッシュ系統は寒冷地での栽培に向いているとされている為。
ハイブッシュ系統は、秋・冬の時期に一定の低い気温にさらされないと、春に正常に育たなくなる特徴から、北陸のような寒冷地での栽培に適しているんです。
一方のラビットアイ系統は、暖かい地域での栽培に向いているそう。
といっても、最近は品種改良により、暖かい地域での栽培に適したハイブッシュ系統のブルーベリーもあるとのことで、特徴がその系統に当てはまらないものもあるそうです。
今回は金沢からではなく、珠洲から行ってきました。
珠洲からは車で約20分。
金沢からだと車で2時間くらいの場所です。
管理棟に休憩所・トイレ・喫煙所が併設
駐車場は約20台が駐車可能で、大型車も可能。
管理棟には休憩所が併設されており、疲れたら少し休むことも出来ます。
トイレは管理棟にあります。
農園内は禁煙。
休憩所に喫煙スペースが設けられていますので、タバコは喫煙スペースで。
この管理棟が起点となっていて、ブルーベリー狩りを行うエリアへ行くのも、管理棟からスタートします。
摘み取りに行く際に、大人は一人2個のパックを手渡されます。
持ち帰り用のパックです。
農園主であるお父さんの説明を聞きながら、ブルーベリーの摘み取り場所へ案内して貰います。
摘み取り場所は管理棟から、管理棟から台地を少し上がったところ。
管理棟からは、3分くらいの道のり。
台地を登ると左右にブルーベリー畑が広がります。
上の写真をみると、あまり大したことなさそうですが、実際はかなり生い茂っています。
ブルーベリー畑に入っていくと、大の大人がどこにいるか分からないくらい。
今回、ブルーベリー狩りをしたのは8月半ば。
この時は、「あっち」エリアのブルーベリーが、丁度いい摘み取り頃になっていました。
農園主のお父さんの話では、「そっち」「こっち」エリアは、8月下旬ころから熟していくとのことで、摘めないことはないが、まだ酸味が強いかも、とのことでした。
その為、今回は主に「あっち」エリアでの摘み取り。
ブルーベリー畑の中は、探さなくても、あちこちに実っています。
正に、摘み放題食べ放題。
と言っても、ただ単に食べ放題ではなく、品種が豊富なので、味の違いも楽しめます。
僕はイチゴ狩りにも行くのですが、イチゴって、思った程食べることが出来ないんですよね。
お腹がいっぱいになるというのもあるけど、何より味の変化が乏しいので、飽きが来ちゃう。
練乳を持っていったりもするけど、イチゴをずっと食べ続けることは・・・。
でも、今回行った武藤農園みづきブルーベリーさんは、ブルーベリーの品種が20種。
味の違いが豊富で、飽きが来ません。
その味の違いは、一口に甘いといっても、色々な種類の甘さがあることを改めて感じさせてくれる程。
さわやかな甘み、自然で豊かな甘み、くどくない甘み、柔らかな甘み等々。
品種が異なるとこんなに甘さの種類も違うのか!と驚かされます。
事実、この時は約3時間程食べ続けました。
今回、ブルーべり狩りに行くにあたって、事前に基礎知識を入れておくことで、ブルーベリー狩りを倍楽しむことが出来ました。
参考になりそうな知識はこれ!
ブルーベリー狩りは、6月中旬から始まって、7月・8月・9月にベストシーズンを迎えます。
品種により、食べごろになる時期が異なります。
お目当ての品種の時期を狙って行くのも楽しみ方のひとつ。
但し、天候の状況により、前後することが当然ありますので、事前に農園に確認を。
「武藤農園みづきブルーベリー」さんには、大きく分けて、2つの系統のブルーベリーが栽培されています。
ひとつが、「ハイブッシュ」系統と言われるのもの。
もうひとつが、「ラビットアイ」系統と言われるものです。
各系統の特徴は、
ハイブッシュ系統は、濃厚な味で、糖度が高い上に酸味も多く、全体的に甘酸っぱいという特徴。
粒が大きいものが多く、表皮が薄い。
一方のラビットアイ系統は、さっぱりした爽やかな味で、糖度は低く、酸味も少ないのが特徴。
硬めの食感のものが多く、表皮が厚い。
ハイブッシュ系統は、6月下旬から8月上旬がベストシーズン。
ラビットアイ系統は、8月上旬から9月下旬がベストシーズン。
両者ともシーズンが進むと、段々と実が小さくなっていきます。
※各系統のベストシーズンはあくまで目安です。天候等により変動することがあります。
お目当ての味に合わせて、ブルーベリー狩りの予定を検討するか、行ったときにベストシーズンを迎えている味を楽しむかはあなた次第。
実は、僕が今回ブルーベリー狩りに行く際に、真っ先に調べたのがこの見分け方。
行くなら是非おいしいものを味わいたいですよね。
1、黒い(濃い青)色の果実が完熟で甘い
熟して甘いブルーベリーは、 根元まで黒く色付いています。
一本の木でも実の熟し具合は、バラバラです。
甘さに飽きてきたら、逆に、完全に黒く色付く前の甘酸っぱい味で、味の違いを感じるのも楽しみ方のひとつ。
2、白い粉(ブルーム)が付いているものが完熟
ブルーベリーの果実に白い粉のようなものがついているもの程、完熟しており、新鮮。
この白い粉の正体はブルーム(果粉)と呼ばれるものです。
ブルームは、果実が乾燥することを防ぐ為、ブルーベリー自らが生み出します。
このブルームは、少し触れただけでも落ちてしまいます。
逆に言うと、市販品のブルーベリーでもブルームが付いているものは、大事に輸送されてきたと言えます。
3、いっそのこと、数粒いっしょに食べるのもあり
ブルーベリーはひとつの房でも熟れ方が違います。
もういちいち熟れ具合を調べるのが面倒になったら、数粒いっしょに食べるのもあり。
そうすれば、意外と、酸味が強い味と熟れて甘い味のバランスがとれますよ。
4、ブルーベリーの系統はここで見分ける
葉っぱで系統をある程度、見分けることができます。
ハイブッシュ系統は、葉っぱの縁がツルツル。
一方のラビットアイ系統は、葉っぱの縁がややギザギザしています。
「フムフム、ハイブッシュ系統はこんな味か」なんて、通っぽい楽しみ方。
ブルーベリー狩りは、特別な道具を必要とせず、気軽に楽しむことが出来ます。
それでも、野外で楽しむアクティビティですので、いくつか注意しておくことがあります。
ブルーベリー狩りのベストシーズンは、6月中旬~9月にかけて。
となると、熱中症のシーズンに重なります。
今回言った「武藤農園はづきブルーベリー」さんでは、管理棟に冷たい水が用意されていました。
が、管理棟とブルーベリー狩りを行う場所の往復には、台地を上がったり下ったりする必要が・・・。
念のために、水分補給できるものを携行していた方がいいですよ。
ブルーベリー狩りのベストシーズンは、熱中症のシーズンとも重なると、先に書きました。また、ブルーベリー狩りは野外のアクティビティとも書きました。
ブルーベリー狩りを行う場所は、夏の日差しが降り注ぐ場所。
熱中症対策に、水分補給の用意だけでなく、帽子の用意も。
ブルーベリー狩りをする場所は、夏の日差しが照りつけます。
日焼け止めをした方がいいでしょう。
また、ブルーベリー畑は野外です。
蚊や他の虫も当然います。
虫除けスプレーも忘れずに。
ブルーベリーにはアントシアニンと呼ばれる呼ばれる色素が含まれています。
このアントシアニンは、布の染料等にも使用されてきた程で、ブルーベリーの色素が服につくと、なかなか取れません。
汚れてもいい服装でいくことをおすすめ。
3時間たっぷり、ブルーベリー狩りを楽しんだ後は、管理棟で販売されていた、ジェラートを買って食べました。
MALGA GELATO(マルガージェラート)のジェラートです。
このMALGA GELATOのオーナーである、柴野大造氏は今回ブルーベリー狩りにいった能登町出身の、日本を代表するジェラートの第一人者なんです。
ジェラート日本チャンピオンになったり、ジェラートワールドカップ日本代表チームキャプテンを務めるなど、ジェラート界の超有名人。
そのMALGA GELATOに今回行った「武藤農園みずきブルーベリー」のブルーベリーが使用されていました。
季節限定で販売されており、迷わず買って、おいしく頂きました。
甘すぎない、さわやかな甘さで、清涼感を感じられるジェラートでした。
いかがでしたか?
北陸最大級のブルーベリー産地である能登町。
その能登町でブルーベリー狩りを楽しめるのは、能登町内では2軒だけ。
普段食べるジャムやソース、アイスなどの加工、冷凍品ではない新鮮なブルーベリーを食べに出かけてみませんか?
摘みたてのブルーベリーの味に頬が緩むこと間違いなしです。
能登観光の候補のひとつにどうぞ。
営業期間 | 6月中旬~9月下旬 |
営業時間 | 9:00~17:00(16:00までに入園が必要) |
定休日 | 月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日が休み) |
入園料 | 大人:1,000円(持ち帰り用パック2つ付き) 小学生:500円(持ち帰り用パック1つ付き) 園児・幼児:無料 |
入園時のパック以外の持ち帰り | 100gあたり216円(税込み) |
住所 | 石川県鳳珠郡能登町福光3字16番地 |
TEL | 0768-72-0481 |
その他注意事項 |
天候により開園時期が変更になる場合あり。 雨天・荒天により休園の場合あり。 事前に電話にて確認することをおすすめします。 |