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小松のご当地グルメ:「塩焼きそば」は60年の歴史

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北陸のグルメと言えば、真っ先に挙げられるのが、カニやのどぐろと言った魚介類。

北陸に観光へ来て、晩御飯は魚介類というのは鉄板でしょう。

 

じゃ~、昼ご飯はどうする?

60年に前に誕生した、ご当地グルメをお昼ご飯にどうですか?

北陸を代表する温泉地に近い、小松のご当地グルメ 「塩焼きそば」をご紹介します。

中華料理店で提供、に意味がある

 

小松の塩焼きそばは、専門店で提供される訳ではありません。

全て小松市内にある中華料理店の一つのメニューとして提供されます。

 

塩焼きそばを提供するのは、小松市内の8店の中華料理店。

元々が中国のチャーメンと呼ばれる炒めそばを原型としている為、中華料理店で提供されています。

 

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小松名物塩焼きそばは、市内の中華店で提供される

 

でも、専門店ではなく、中華料理店で提供されるということに意味があると僕は考えています。

それは、各店で、塩焼きそば以外の料理にも出会えるから。

 

小松で塩焼きそばを提供する8店には、それぞれ、塩焼きそば以外のおすすめメニューがあります。

その塩焼きそば以外のおすすめメニューが、東京のグルメサイトで紹介されたりしていて、かなりのレベル。

 

【小松】名物「塩焼きそば」+東京のグルメサイト絶賛の「肉団子」/蘭々(ランラン)

小松名物 塩焼きそばともう一品。小松のご当地グルメである塩焼きそばは、市内の中華料理料理店で食べることが出来ます。そのうちのひとつの「蘭々」のもう一品をご紹介。

 

ご当地グルメの塩焼きそばを楽しめるのと同時に、その店おすすめのグルメも楽しめるのが特徴と言えます。

 

小松の塩焼きそばとは?レシピ・歴史

 

今や、焼きそばの味付けを尋ねると小松市民の多くがソースではなく、「塩」と答える程になっている小松の塩焼きそば。

そんな小松の塩焼きそばとはそもそもどんな焼きそばだと思います?

その塩焼きそばをご紹介します。

 

レシピ

 

  1. 麺:小松市の製麺所「中石食品工業」さんと開発した太麺。店により生麺・ゆで麺を使う。
  2. もやし:小松市のもやし専門の「有山食品」さんのものを使用。
  3. ニンジン:地元小松市産を使用。赤い色が彩を添えます。
  4. ネギ:地元小松市産を使用。アクセントとして効いています。
  5. 醤油:小松市の醤油蔵「越田醤油」のマルコ醤油を使うのが定番。
  6. 塩:絶妙な加減で、味の決め手。

 

麺はもちもちの太麺。そこに具材のもやしが入ることで、歯ごたえにシャッキシャキ感も加わります。

塩焼きそばですが、香りづけの醤油の香ばしさが食欲をそそるように作られています。

 

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各店で個性を競うのが小松の塩焼きそばの特徴   ©石川県観光連盟

 

これらが基本ですが、キャベツやニラ・玉ねぎを入れたり、もやしの量が多かったりと、店ごとに特徴を出した独自のアレンジで提供されています。

また、ゆで麺をスープで蒸し焼きにしたり、野菜の切り方が違ったりもして、各店が個性を競っているのも特徴。

 

各店の違いを食べ比べるのも、楽しみ方の一つです。

 

小松名物 塩焼きそばの歴史

 

小松の塩焼きそばの歴史は意外と古く、誕生から約60年。

1959年、今も営業を行う中華料理店「清ちゃん」にて、小松名物塩焼きそばが産声を上げます。

誕生してからも、元々細麺だったのを太麺に変えるなどして、試行錯誤を行うブラッシュアップを行っています。

 

また、元々が「チャーメン(炒麺)」と呼ばれる中国の炒めそばを参考にしていることから、地元のお客さんの中には、今でも「チャーメン」と注文する人もいるのだとか。

 

小松の塩焼きそばは、ブラッシュアップしていったご当地グルメと言えます。

 

チャーメン,塩焼きそば

チャーメンにはあんかけタイプやもやしを具材にしたものがある。小松の塩焼きそばは後者

 

各地にあるご当地グルメは、町おこしの為にここ数年で新しく開発したグルメと、以前からあるものを磨いていって、地域に根付いているブラッシュアップグルメの大きく2つに分かれると思います。

 

もちろん、どちらが良いとか悪いとかの問題ではありませんし、どちらも一長一短があります。

 

小松市民が、焼きそばの味付けと言えば、「塩」と多くの人が答える程に、小松では塩焼きそばは定番となっています。

それだけ、地元に根付いて支持されている証拠です。

 

小松の塩焼きそばは、明らかにブラッシュアップしていったご当地グルメでしょう。

 

塩焼きそばの麺は小松うどんの製麺所が担う

 

小松の塩焼きそばの麺は、小松市にある「中石食品工業」さんという製麺所のもの。

 

小松市には、もう一つのご当地グルメとして、塩焼きそばと並んで「小松うどん」といううどんがあります。

この小松うどんは、あの松尾芭蕉が書いた手紙の中でも触れられており、歴史は300年以上。

その小松うどんの麺を製造しているのが、中石食品工業さん。

小松名物塩焼きそばの麺は、この中石食品工業さんのものを使用しています。

 

小松うどん

小松のもうひとつのご当地グルメ「小松うどん」 ©石川県観光連盟

 

小松の塩焼きそばのすごいところは、ただ単に既存の麺を使用したのではなく、中石食品工業さんと共同で、塩焼きそば用の太麺を開発してしまった点です。

 

小松の塩焼きそばへの情熱、恐るべし。

 

山中・山代・粟津温泉の帰りにどう?

 

塩焼きそばをご当地グルメとする小松市は、北陸を代表する温泉地である山中温泉・山代温泉・粟津温泉から至近の場所にあります。

いずれの温泉地からも車で30分圏内。

 

あやとり橋,山中温泉

山中温泉 あやとり橋:小松へは車で30分圏内

 

温泉で魚介類の料理を楽しんだ翌日は、誕生から60年以上のご当地グルメ 小松の塩焼きそばを試してみては如何ですか?

 

ご当地グルメ 塩焼きそばを提供している中華店

 

小松で塩焼きそばを提供しているのは、8店の中華料理店です。

  • 餃子菜館清ちゃん
  • 尚軒
  • 南栄
  • カンチ
  • 珍香樓シェアン
  • 珍龍
  • 蘭々
  • 餃子菜館 勝ちゃん

 

 

個性の違う塩焼きそばを食べ比べ、各店のおすすめグルメをもう一品味わってみては如何ですか?

 

まとめ

 

山中温泉・山代温泉・粟津温泉と北陸を代表する温泉地に程近い小松市。

この小松市で、60年前に誕生した塩焼きそばが、ご当地グルメとして、地元の人たちに愛されています。

 

各店が試行錯誤しながら磨いた塩焼きそばを一度召し上がってみて下さい。

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