金沢・北陸の音色">
どうも、ふぃじこです。
2017年12月12日、金沢では雪が積もりました。
といっても、うっすらとですが。金沢では例年、クリスマス時期に積もることが多いので、若干早め。
今年は、黒潮が大蛇行しているとのことで、黒潮が蛇行した際には、冬に大雪になることが多いんだそうです。
で、今回は、その冬の金沢の天気の話。
太平洋側の人からすると信じられないでしょう?
雷は夕立に代表されるように、夏のイメージやもんね。
でも、金沢を県都とする石川県では、冬の天気の風物詩(?)なんです。
全国の雷日数の平均が19.4日。
で、金沢がある石川県の雷日数は、42.4日!
全国平均の2倍以上。
ということは、年間365日だと、8.6日に一回雷発生ということになります。
ちなみに、2位は福井県、3位は新潟県、4位富山県。北陸スゲー!!
他の都道府県のランキングを知りたい方はこちらでどうぞ。
特徴的なのは、11月~2月にかけて、ハイスコアをマークするということ。
その為、北陸では、寒ブリがやってくる時期にあたるため、
冬の雷を「ブリ起こし」と呼びます。
太平洋側にお住いの人が知っている雷って、遠くからゴロゴロ聞こえてくるイメージだと思いますが、金沢の冬の雷は全く違います。
金沢の冬の雷は、音もなく忍び寄って来て、いきなり雷が落ちます。
で、その一発で終わり。
実は、この冬の金沢の雷は落ちること自体は、非常に少ないんです。
が、その威力は夏の雷の100倍以上になるとも言われます。
その為、「一発雷」とも言います。
金沢の冬の雷は、「ブリ起こし」、「一発雷」と呼ばれることを書きましたが、もう一つ呼び方があります。
それは「雪起こし」と言います。
金沢では、雷が鳴ると、あられや雪が降り出すのは常識なんです。
金沢がある石川県沖には、対馬海流と言う暖流が流れています。
暖流と言うくらいなので、暖かい海流です。
冬になると、そこへシベリアからの寒気が流れ込み、対馬海流から暖かい水蒸気が豊富に供給されることになります。
そうすると雷を発生させる積乱雲が出来るというメカニズム。
この冬の雷というのは、世界的にみても、非常に珍しいことなんだとか。
夏の雷は、一般的に午後から夕方、夜にかけて発生しますよね?
金沢の特徴的な天気である雷は、朝晩関係なく、発生します。
それに加えて、日本海に広がる多くの積乱雲の内、どれかが一発だけ落とすというような発生の仕方なので、予測は困難を極めるとのことです。
日本に現存する最古のものと言われる避雷針は金沢にあります。
場所は「尾山神社」。
そう、前田利家と正室のまつを祀る神社です。
金沢のガイドブックには絶対載っている尾山神社の神門の上の避雷針です。
雷にはくれぐれもご注意を。
まぁ、一発雷というくらい気まぐれに一発落ちる雷なんで、予測が難しいんですがね。
ただ、雷が鳴ると、寒ブリやカニ、かぶら寿司といった、冬の味覚のシーズンも同時に始まります。
厄介な雷ですが、この雷も冬の金沢の一部と思って頂ければと思います。
又、雷に複数の名前を付けた先人の知恵にも思いをはせてもらいたいものです。
冬の金沢の天気は雷だけでなく、気まぐれですので、準備は万全でお越しください。