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冬の金沢観光:知っておくと豪雪地帯の金沢の雪に凹まない

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金沢の冬と言えば雪だけど・・・

 

2018年2月5日から降り出した「白い悪魔」は2月8日午前中まで、金沢では降り続きました。

1日三回の雪かき・・・。もう、いい加減腰が痛いです・・・。雪を捨てるところもなくなってきたし・・・。

 

「平成30年豪雪」と命名されるんでしょうか?隣の福井はもっとエグイことになってます。

金沢は元々、豪雪地帯の指定を受けていますが、これほど降ったのは、久しぶりです。

 

そんな豪雪地帯の金沢に来られる方に、知らないとエライ目に遭うかも知れないことをお教えしますね。

そもそも豪雪地帯とは?

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日本の半分は豪雪地帯

 

国土交通省によると、日本の国土の約51%が豪雪地帯に該当し、

人口の約15%(約2千万人)がこの豪雪地帯に含まれます。

 

金沢がある石川県は、県全域が指定されている全域豪雪地帯です。

意外なところでは、浜松市と静岡市も豪雪地帯に指定されているんですよ。

 

誰がどうやって、豪雪地帯と決めるのか?

 

①国土交通大臣、総務大臣、農林水産大臣が政令の基準に従う。

②国土審議会の意見を聴く。

③豪雪地帯の指定を行う。

の流れで決まります。

 

豪雪地帯指定の基準

 

国土交通省、総務省、農林水産省の省令が決める期間で、5000cm日以上累年平均積雪積算値の道府県、市町村(都は入っていません)。

 

※累年平均積雪積算値

ある観測地点について、過去の一定期間における毎日の積雪量の平均値を、積雪が始まる秋の終わりから積雪が終わる翌年の春の初めまで日を追って順次加え合わせた値。単位はセンチメートル日

出典:デジタル大辞泉

 

プラス、

  • その区域の2/3以上が豪雪地域である道府県、市町村や
  • その区域の1/2以上が豪雪地域で、道府県庁所在地の区域の全部、または一部が豪雪地域である道府県

などが指定されます。

 

雪の金沢に来るなら知っていた方がいいこと

 

そんな豪雪地帯である金沢に来るなら、知っておいた方がいいことがあるので、参考にして下さい。

折角、冬の金沢に来ても、雪でドン引きしない為に、知っておいて下さいね。

 

車で金沢に来るなら

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スタッドレスは必須、タイヤチェーンも持っておくこと

  • 雪道をノーマルタイヤで滑り止めの装置をつけないと、道路交通法違反。

 

道路交通法第71条6号に以下の条項があります。

 

(運転者の遵守事項)
第七十一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
 

六 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項

 

出典:電子政府の総合窓口e-Gov 道路交通法 

 

上の下線「公安委員会が道路における危険を~」は、各都道府県の公安委員会が細かい内容を規則とをして定めるということを意味しています。

 

で、金沢がある石川県の細則では

 

平成14年2月1日から、石川県道路交通法施行細則(石川県公安委員会規則)の一部が改正され、滑り止め装置の装着義務規定が強化されました。  

 

雪道・凍結路では、

 

  1. スノー又はスタッドレスタイヤの場合は、全輪に装着する
  2. 普通タイヤの場合は、駆動輪タイヤチェーンを装着する
  3. 普通タイヤのトレーラー車は、けん引車の駆動輪とけん引される最後部の軸輪にタイヤチェーンを装着する

 

出典:石川県警察ウェブサイト (https://www2.police.pref.ishikawa.lg.jp/trafficsafety/trafficsafety05/trafficsafety02.html)

 

となっています。

これに違反すると違反点数はありませんが、普通車で6,000円の反則金が課せられます。

 

  • スタッドレスタイヤでも、高速道路から降ろされることがある。

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冬の高速道路で行われる規制は4つあります。

 

  1. 通行止め
  2. 速度規制
  3. 冬用タイヤ規制
  4. 全車両チェーン装着規制

 

「3.冬用タイヤ規制」はスタッドレスタイヤを装着していれば走行可能です。

 

問題は、「4.全車両チェーン規制」です。これは、スタッドレスタイヤを装着していてもチェーンを装着していなければ、走行できません。

 

つまり、チェーンが無ければ、一般道へ降ろされるということです。

 

路地の除雪は後回し

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金沢市内の大通りは基本的に融雪装置があり、除雪車による除雪も行われます。

 

が、大通りから一歩入った路地は融雪装置がない場所もあり、除雪も大通りと比べると後回しになります。

 

このページトップの写真は、雪がやんだ翌日の武家屋敷がある長町界隈です。

 

この時は、人力で家の前の除雪は自分たちで行っていますが、道そのものは除雪車が入っていない状態です。

 

路地に車で入り込むと、スタックする危険が大きくなります。

雪道に慣れていない人は、大通り沿いのパーキングに駐車して、歩いて目的地に向かうのが無難です。

 

歩く場合でも、最低用意しておく3つのものは別ページに書いていますので、こちらも参考にして下さいね。

 

万が一の為に、ショベルと毛布も

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豪雪に埋まる愛車とショベル

  • ショベル

 

多くの金沢市民は車にショベルを載せています。これは、雪になれた地元民でも、

スタックすることがあることを知っていて、その際には、タイヤ周りを除雪するためなんです。

※ショベル:足をかける部分があるもの・スコップ:足をかける部分がないもの

 

 

  • 毛布

 

これは、私が経験上、スタックした際の脱出に最適と思うものです。

ショベルでタイヤ周りを除雪した上で、毛布をタイヤの奥に引き込む必要がありますが一番のおすすめです。

 

他に砂やスタック脱出プレートがありますが、効果はいまいち。

 

砂は、全く効果が無く、小石クラスでないと効果がないと思います。

脱出プレートはグリップし過ぎると飛び出してしまい、2次災害になりかねないなという印象でした。

 

 

時間に余裕をもって

 

高速道路での規制、金沢市内も積雪量によっては、一般道は大渋滞になります。

冬の金沢観光時には時間に余裕を持った計画を立てて下さい。

 

公共交通機関で金沢に来るなら

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ネットで最新情報を確認

近年の傾向では、金沢と大阪方面を結ぶサンダーバート、名古屋方面と結ぶしらさぎのJR特急は、早めに運休を決めることが多いです。

 

また、JR在来線、私鉄、第三セクターの列車、金沢市内のバスは、本数を減らして運行や大幅遅延等が発生します。

 

最新情報の確認は必須です。

 

金沢に関する主な列車・バス運行状況のリンクを載せておきます。

 

 

余裕を持った日程、時間の計画を

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2018年の豪雪では、各公共交通機関、道路は完全にマヒしましたが、北陸新幹線だけは、2本の運休を除いて、ほぼ定刻通りで運行していました。

 

過信は禁物ですが、大阪、名古屋方面から来た人も、東京周りであれば、帰ることが出来る可能性が高いと思われます。

 

そうなった場合に備えて、日程、時間は余裕をもって、計画を立てて下さいね。

 

 

まとめ

 

雪の金沢は多少の雪であれば、冬の金沢らしい趣を増してくれる要素になりますが、

大雪になると漏れなく、ひどい目に遭います。

 

車なら、

 

①スタッドレスタイヤの装着+チェーンの携行

②除雪は大通りが優先、路地にはなるべく車で入らない

③スタックに備えて、ショベルと毛布の準備

④時間に余裕を持って

 

公共交通機関なら、

 

①最新の運行状況をチェック

②日程、時間に余裕を持った計画を

 

近年は大雪が降ることは減っていますが、相手は自然ですので、油断は禁物です。

 

金沢に来てもらって、うんざり感だけを持って帰って貰うのは忍びないので、

参考にして貰えるとありがたいです。

 

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